対象を定めたら、まずその歴史を調べてみるのは必要だと思います。
まずは客観的な情報からですね。 トゥアンやバシュラール、東さんとかいくつかの経験に関する本を読んでみて、経験には主に3つあることがわかりました。 a 自己が直接体験した経験(1次情報) b ある媒体を通しての間接的経験(2次~X次情報)=メタ経験 c 人間の遺伝子に潜む経験(深層意識)=ユングの集団的無意識 aについては住民へのヒアリングなどで調べられる。bは新聞や本、既往研究などの資料などで・・c についてはちょっと手が出ない・・というかカルト的な方向に進んでしまいそうなので。(個人的に一番興味がある部分ですが) これらの経験の相互作用によって場所に対する意識は形成されると考える。最終的にはそれら個人の経験の総体として場所は作られ、いくつかのコンセンサスがその場所を性格づけているといえる。 場所の力とは、そのコンセンサスが行政的に決定されるのではなく、それもそこに住む住民の個人個人の力によってなりたっていること。その特長は空間の作られ方にも影響している。 個人の経験から集団の経験について その場所の上に挙げたaのような経験によって、人は個を規定していると思います。現代ではbのような経験が自己の経験の大部分をしめるようになり、またユーストやニコ生などの疑似同期的なメディアがaとbの境界を弱め、その結果人類全体がある一定の同期性をもちはじめた。 その結果、それぞれの個を喪失しはじめていると言えますが、集団の経験はより具現化しつつあるとも言えます。 今日も行くつもりなんですが、丸五市場の屋台ナイトは月1で行われるらしく、これはある時間帯にかなりの数の人たちが同じ経験を共有するという意味で集団の経験となります。こういった集団の経験がある一体感のようなものをつくりだしているのも事実です。 いずれにしてもまず調査してみて、その調査したことがどの類の経験なのかを調べないといけないと考えてます。 今のところはこんな感じです・・・
by hanadalab-soturon
| 2010-06-18 14:33
| 2010年度卒論ゼミ
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