山神君へ(花田)

ともかく、昨日書いた修論、棚岡里美/神戸芸工大大学院修士論文「パブリックヒストリーからみる場所の力についての研究ー神戸市兵庫区西出町・東出町・中央区東川崎町における活動をとおしてー」を図書館でみてみて下さい。
棚岡さんは花田研の先輩で、例の「住みコミュニケーションプロジェクト」に結実した活動の担い手のひとり。
「場所の力」を読み解く作業(のひとつ)のイメージが「具体的に」わかると思います。

イーフー・トゥアン等についての基礎知識はもちろん必要ですが、そこで示されているシンプルな「枠組み」みたいなものはとりあえず前提にしてはいけません。
まずは現場の歴史と現在を知ることです。
すべてはそこからしか始まらないし、「枠組み」もその中からしか生まれない。

「aについては住民へのヒアリングなどで調べられる」と書いていますが、これだけとってもいかに難しい作業であることか。誰にどうやって会い、何をどう尋ねるのか。何度も何度も通い、相手を知り、自分を理解してもらって初めて何かがぼそぼそと語り始められる。
過去の写真、地図、店舗分布、そういった資料は手に入るのか。神戸市史、長田区史、町づくり関係で得られている資料、そんなものの入手の段取り。そういったことを同時並行的に進めなくてはいけません。
また、村松さんや青井さんの本を手始めにして、都市空間の変容ぶりの中に歴史的・政治的・制度的力学を読み取る手法や眼力のようなものも学んでほしい。
それと、単純なことですが、(市場の内部の人、外部の人)×(過去、現在)みたいなカテゴリーの区別はきちんとすること。「経験」「個人」「集団」と漠然といっていても議論にならない。

頑張って。
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by hanadalab-soturon | 2010-06-18 18:23 | 2010年度卒論ゼミ
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