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このブログは、神戸芸術工科大学/環境・建築デザイン学科/花田研究室の卒業研究や修士研究の議論の場にしたいと思い開設しました。しかしコメントの書き込みはどなたでも自由です。ぜひご意見、アドバイス、よろしくお願いします。
また、他の研究室の諸君でも記事を書きたい人がいたら大歓迎です。IDとパスワードは、私かゼミ生にお尋ねください。(花田)
花田先生ありがとうございます。
岡田昌彰さんと青木淳さんの資料をさっと呼んでみました。 岡田さんの方は大きいスケールのものをピックアップし、形や構成•形態などの特異性から「芸術との関係性の中でのテクノスケープ」の在り方を探るというものでした。 それに比べ青木淳さんの資料ではまだ深い位置まで読み込めていませんが、、 (少し分かりにくいところもあり、、) 僕の解釈ですが岡田さんと比べると青木淳さんの見方には「建築設計からみたテクノスケープ」という感じを受けました。 ある時は全体を意識しながら、小さな部分に目を向けられているような感じを受けました。 それを踏まえ今梗概を製作中です。(遠藤研究室は30日しかはんこが貰えません。) 研究の方法としてはまず景観•風景をスケール別に分類し静止画にて記録すると共に、場所の特性についての記述を行う。その時のスケールは[1m×1m][10m×10m][100m×100m][1km×1km][10km×10km]の5つのレイヤーに分類する。次に景観•風景の構成要素を[素材][高低差][影][形態][背景]の5つのカテゴリーに分類する。そして、スケールごとに構成要素によっての比較検証を行います。といったところです。 今度は図等を載せて説明してみたいと思います。
有本君(遠藤研)へ。
ウェルカムツーハナダケン! 他研究室の学生さんも大歓迎です。ただし特別料金ね(笑)。 有本君の考えていることは、都市における人工的な風景の自然さについて、といった感じですね。 僕の演習課題でそのアイディアを聞いて以来、面白くなる可能性大と思っています。 たとえば、樹木が地面に落とす光と影のちらちらと、都会のアスファルト道路に落ちるネットフェンスが落とす光と影のちらちらの違い:均質vs.ゆらぎ よく知らないけど光の「回折」現象の何らかの差 たとえば、スイスの山道と草原の境目と、都会の歩道と車道の境目の違い:段差・縁石・ガードレール等の有無 たとえば、風景の背景としての山並みの輪郭と、都会のビル群の輪郭線の差 そういったものを丹念に分析することで、現代的な感性の構造が引き出せるのではないか、そんなイメージですよね。 とりあえず、景観、土木、産業 といったキーワードで情報収集してみよう。 ただ、僕はこういう分野は詳しくないし、そもそも「景観」という言葉には懐疑的というか苦手なので、たまたま知っている資料しか挙げられないけど、それぞれの引用文献等をたどれば、何かヒントはあるでしょう。仮になくても、基礎的文献だから要チェック。 ●片木篤『テクノスケープ―都市基盤の技術とデザイン』(鹿島出版会) 片木さんは名古屋大学の建築の先生。 ●大阪工大の岡田昌彰さんの研究 まずは、『テクノスケープ~同化と異化の景観論』(鹿島出版会)をさらっと見てみて。 上記リストのうちの論文の多くはダウンロードできるようになっていますね。 ●青木君も駆け出しの頃、「土木」に興味を持ち、雑誌に面白い連載をしています。スタッフ全員でいろんな場所に行き観察した結果を書いています。まだ仕事が多くなかったんだね。 彼の事務所のサイトに載っている情報から拾うと以下のような文章。 こっちの方が有本君の感覚にはフィットするだろうな。 『建築技術』のバックナンバーは図書館にあると思うよ。 『建築仕上技術』はないと思うので、図書館のカウンターで相談し、所蔵機関に複写依頼を出してもらうといい。 「仕上探偵団 - 島の仕上」 (連載) 『建築技術』9310 / 建築技術 「仕上探偵団 - クレーン」 (連載) 『建築技術』9308 / 建築技術 「仕上探偵団 - 仕上探偵団の目標」 (連載) 『建築技術』9306 / 建築技術 「仕上探偵団 - 頭上に気をつけろ」 (連載) 『建築仕上技術』9302 / 工文社 「仕上探偵団 - 『力』の仕上」 (連載) 『建築仕上技術』9212 / 工文社 「仕上探偵団 - プラスティックの社会」 (連載) 『建築仕上技術』9210 / 工文社 「仕上探偵団 - 仕上とは何だろう?」 (連載) 『建築仕上技術』9208 / 工文社 ともかく、こういった資料のコピーの束をつくり、ささっと読んでいくこと。 ぼやーっと考えていても、何も前には進まない。 (花田研のみんなもね)
遠藤研究室の有本です。お邪魔します。
研究室は違うのですこの間花田先生に承諾を得たので書き込ませていただくとこになりました。 よろしくお願いします。 合同ゼミで一度話をしましたがちょっと説明させてください。 研究内容は都市の景観と自然の風景の違いを都市の自然(例えばビルの照り返しによって地面に生まれるキラキラ)と自然(樹木の葉の重なりによってできるキラキラ)によって検証するようなものです。 調査方法は空間による分析(スケール別に素材の違い、レベル差など)ともう一つか二つ検証する方法で進めたいと思っています。 場所は自然と都市の距離が比較的近い神戸•三宮エリアで行う予定です。
ともかく、昨日書いた修論、棚岡里美/神戸芸工大大学院修士論文「パブリックヒストリーからみる場所の力についての研究ー神戸市兵庫区西出町・東出町・中央区東川崎町における活動をとおしてー」を図書館でみてみて下さい。
棚岡さんは花田研の先輩で、例の「住みコミュニケーションプロジェクト」に結実した活動の担い手のひとり。 「場所の力」を読み解く作業(のひとつ)のイメージが「具体的に」わかると思います。 イーフー・トゥアン等についての基礎知識はもちろん必要ですが、そこで示されているシンプルな「枠組み」みたいなものはとりあえず前提にしてはいけません。 まずは現場の歴史と現在を知ることです。 すべてはそこからしか始まらないし、「枠組み」もその中からしか生まれない。 「aについては住民へのヒアリングなどで調べられる」と書いていますが、これだけとってもいかに難しい作業であることか。誰にどうやって会い、何をどう尋ねるのか。何度も何度も通い、相手を知り、自分を理解してもらって初めて何かがぼそぼそと語り始められる。 過去の写真、地図、店舗分布、そういった資料は手に入るのか。神戸市史、長田区史、町づくり関係で得られている資料、そんなものの入手の段取り。そういったことを同時並行的に進めなくてはいけません。 また、村松さんや青井さんの本を手始めにして、都市空間の変容ぶりの中に歴史的・政治的・制度的力学を読み取る手法や眼力のようなものも学んでほしい。 それと、単純なことですが、(市場の内部の人、外部の人)×(過去、現在)みたいなカテゴリーの区別はきちんとすること。「経験」「個人」「集団」と漠然といっていても議論にならない。 頑張って。
対象を定めたら、まずその歴史を調べてみるのは必要だと思います。
まずは客観的な情報からですね。 トゥアンやバシュラール、東さんとかいくつかの経験に関する本を読んでみて、経験には主に3つあることがわかりました。 a 自己が直接体験した経験(1次情報) b ある媒体を通しての間接的経験(2次~X次情報)=メタ経験 c 人間の遺伝子に潜む経験(深層意識)=ユングの集団的無意識 aについては住民へのヒアリングなどで調べられる。bは新聞や本、既往研究などの資料などで・・c についてはちょっと手が出ない・・というかカルト的な方向に進んでしまいそうなので。(個人的に一番興味がある部分ですが) これらの経験の相互作用によって場所に対する意識は形成されると考える。最終的にはそれら個人の経験の総体として場所は作られ、いくつかのコンセンサスがその場所を性格づけているといえる。 場所の力とは、そのコンセンサスが行政的に決定されるのではなく、それもそこに住む住民の個人個人の力によってなりたっていること。その特長は空間の作られ方にも影響している。 個人の経験から集団の経験について その場所の上に挙げたaのような経験によって、人は個を規定していると思います。現代ではbのような経験が自己の経験の大部分をしめるようになり、またユーストやニコ生などの疑似同期的なメディアがaとbの境界を弱め、その結果人類全体がある一定の同期性をもちはじめた。 その結果、それぞれの個を喪失しはじめていると言えますが、集団の経験はより具現化しつつあるとも言えます。 今日も行くつもりなんですが、丸五市場の屋台ナイトは月1で行われるらしく、これはある時間帯にかなりの数の人たちが同じ経験を共有するという意味で集団の経験となります。こういった集団の経験がある一体感のようなものをつくりだしているのも事実です。 いずれにしてもまず調査してみて、その調査したことがどの類の経験なのかを調べないといけないと考えてます。 今のところはこんな感じです・・・
山神君へ、花田です。
丸五市場ではいろいろなまちづくり活動がおこなわれているようですね。 いくつかの大学も関わっている。歴史も80年くらいあるようだ。 で、もしここをフィールドにするのなら、(お叱りを覚悟で書くなら)この動画のような「今の」まちづくり活動が取りこぼしているかもしれない町の本質のようなもの、つまり人々の共同の記憶のあぶり出し(言語化と図化)とその媒体となっているものの抽出、そしてそれらの総体としての場所の力の描写、そんなことをやってほしい。 まずはこの町の戦前からの歴史をきちんと調べることですね。 最近出た、村松伸『シブヤ遺産』(バジリコ)とか、青井哲人『彰化1906年 市区改正が都市を動かす』(アセテート)、棚岡里美/神戸芸工大大学院修士論文「パブリックヒストリーからみる場所の力についての研究ー神戸市兵庫区西出町・東出町・中央区東川崎町における活動をとおしてー」(大学の図書館にあり)なども参考に。
いままでに考えてきたことをまとめながら、なんとか着地点を探して、一端外に出てみました。
まず、研究の動機となっているのは、「人はみな違う風景を見ているのではないか」という疑問です。 そして、この考えをもとに去年インスタレーションも行ったりしました。前回の合同ゼミで指摘されたように、この問いは、動機でもあり結論でもあると思います。 今知りたいのは具体的にどういった違いがあるのか。 ハンマースホイの絵画が”経験的風景”を描いていることは自分の中では確信していて(その他多くの画家のように)、でも論文として客観的に分析しようとするとかなり難しいことがわかった。 もう一度研究の対象を絞りなおそうと思い、友人の紹介もあって、丸五市場とその周辺を探索してみました。 ![]() 少し前に廃墟について考えていて、研究の対象にしようとも思いました。というのも廃墟にはさまざまな痕跡があり、その建物を利用した人たちの経験を共有させる場所だと考えたからです。 この市場の場合、大部分のシャッターは下りていて、廃墟的な場所もありつつ、でも逆に人々の生活は強く息づいている。 例えば、ここで生活する人たちに、それぞれの丸五市場の歴史(記憶)を聞いて、そこからそれぞれの丸五市場の見方の違いと、逆にみなが共有するこの場所の魅力の手掛かり(場所の力)のようなものが見つけ出せたら面白いかなとかとか考えてます・・・
こんにちは。小林です。
昨日の夜、卒論の事前打ち合わせに行ってきました。 今回調査をお願いする保育園で勤務している友人と話をしたのですが、 色々と想定外の事が出てきたので、少し報告を・・・ まず、先生に一昨日メールで頂いたアドバイスのように、 建築が幼児の空間認識に対してどのように影響を与えるのかを中心に、 調査を進めることにしました。 園舎は2階建てで教室は全学年13クラスなのですが、 開園時から何度も増築を重ねているのでかなり奇妙な間取りのようです。 保護者の方でも最初はよく迷うらしく、 子どもたちも新学年で新しい教室に移ってまだ2ヶ月半という事で、 全ては把握できていないのではないかということでした。 また、教室と教室の間をパーテーションで区切っている所も何箇所かあり、 時間帯によって開け閉めして使っているようです。 園舎全部を描いてもらうのは無理そうなので、5歳児クラスのある 2階部分だけを描いてもらうことになると思うのですが、 実際に行って建物を見てみないと判断できなさそうです。 今回お願いした保育園が特徴的なので、やはり片廊下型の一般的な施設と、 建築家が設計したような意図的に空間の操作がしてある施設を比較しなければならいと感じました。 前向きに考えれば、かなり珍しい調査対象が見つかって楽しくなりそうです。 また細かいところで色々計画しなければならない事も多いので学校で相談したいです。 # by hanadalab-soturon | 2010-06-12 16:58
瀧口君へ
花田です。 卒論の件、なるほど下記のようなイメージなんですね。 そうすると、ビニルハウスに住むことを通して、住宅とは何かとか住むこととは何かを考え直すというようなストーリーですかね。 やはり一種のドキュメントでしょう。 一番長く続ければ、初夏、梅雨、真夏、台風、秋、は経験できますよね。 もちろん、その間、ずーっと住む必要はないと思うのですが、いくつかの時期に、たとえば1〜2週間ずつは暮らし大学に通うという体験を重ね、そこで起こったこと、考えたことを細かく記録していく、ということでしょうね。 まずはそういう実験の拠点をつくれるかどうか。 大至急探さなくては。 ビニルハウスの中のビニルハウス案については、ぜひやってください。 友だちが別棟を作ったりするとさらに面白いよね。
こんばんは。瀧口です。
今日の合同ゼミを終えた後、自分感覚を言葉にする力の弱さを改めて実感しました。 何を知りたいのか、何が分かるのか、それはやってみないと分からないとは思うのですが、今仮説を立てるとすると凄く当たり前の事を体験できるのではないかと思っています。例えば、 気温の変化。 朝と昼と夜の移り変わり。 天候の変化。 食事をすると言う事。 自分自身の事。 人との交流。 今挙げた項目はもちろん普段の生活でも当たり前に体験している事なんですが、現代人はどこか必ず欠落していると思います。 ビニルハウスには床も壁も天井も柱もないですが、確実に場所があります。空間を可視化していると思います。少なくとも自分にはかなり美しい建築に見えます。 美しいものに住みたいと思う事は当然の事だと思うし、今まで見たり勉強したり考えてきた建築とは違う視点で建築を体験する事で、本当気持ち良い空間とか、すまう事とはなんなのか?今から未来に向けて考えるべき建築の姿が見えてくる様な気がするんです。 長々すいません。また先生の都合の良い時間があれば、お話聞いてもらいたいです。
花田です。
6/10の卒論合同ゼミでの議論を経ての僕からのアドバイス。 自分以外のとこも読み、論文の探し方等、参考にしてね。 ■土田君 地域と道路の車での通行者をつなぐという点をテーマとするなら、いわゆる「道の駅」を対象にすべきだと思います。 そうすると、必ずしも「高速道路」沿いとは限定されず、一般国道の幹線道路沿いの施設も含まれますが、その方がテーマと対象の関係がクリアになります。 ●国交省の道の駅についてのサイト その中の近畿の道の駅 ●道の駅×研究でググると その中の上から3つ目。広島大学の院生の研究。 「国立情報学研究所 CiNii 本文PDF」をクリックすると本文が読める。 熊本県の報告書 ネットでも一瞬にしてこんな情報は手に入ります。 テーマが確定なら、具体的にいくつかの道の駅の調査を始め、関係している「地域」側の組織(農協等?)へのヒアリングなどもおこなわないといけません。 ■吉津くん まずは、遠藤先生のおっしゃった施設や、長濱先生のなんばパークスを見てくること。 なんばパークスの紹介。 「OSOTO」のウェブマガジン。対象地探しの参考に。 この中に鈴木毅くんの「おそとの居方」という文章あり。ただし短いのひとつだけ。 ■小林さん とにかく幼稚園児への調査をしてみること。 人間側の研究ではなく、幼稚園の(建物あるいは空間)の研究と思えばいい。 幼稚園のデザインの違いが子どもたちの空間認識に与える影響の違いを絵から読み取る、というようなストーリー。 竹原義二さんの設計した「あけぼの幼稚園」 ネットで拾っただけですが、竹原さんの自宅とあけぼの幼稚園の写真。 小学校課題の非常勤・石井良平先生の設計した「大阪府豊中市の豊中文化幼稚園増築棟」 ■山神くん 何しろ、具体的な事象を題材にして、山神君がイメージする認識の枠組み(←これが僕にはまだよくわからないけど)の存在や有効性を証明するようにしなくてはいけません。それが論文の仕事です。もし相応しい事象が見つからないようなら、一般的枠組みの方が間違っていると考えるべきです。 以下の本も要チェック。 ・ドロレス・ハイデン『場所の力』(学芸出版社) ・田島則行・久野紀光・納村信之『都市/建築フィールドワークメソッド』(INAX出版) ・『10+1』 No.3(特集 ノーテーション/カルトグラフィ) ■瀧口くん ビニルハウスに住む実験を通して何がわかるのか、何をわかろうとするのか、ということが、うまく伝わってきません。僕は僕でもう少し考えてみますから瀧口君も自分の直感を言葉にしてみて下さい。 # by hanadalab-soturon | 2010-06-12 00:42
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